キクチリョウタの音楽で、本物のやさしさに触れる。

引用:ryotakikuchi.com

ギター1本とその歌声で完成されるキクチリョウタの音楽

1991年、兵庫県生まれ。射手座。
2010年18歳の秋、音楽活動を始めるため地元兵庫県から上京。

アコースティックギターでの弾き語りを軸に様々な音楽活動を行なっている。
自身の音楽活動の他に、ラジオやTVCMのナレーションも行なっている。
また、演劇集団「キャラメルボックス」の劇中に楽曲を使用されたり、 2015年に活動休止した「古川本舗」のVocalも担当していた。

キクチリョウタ最大の魅力は声にあることは間違いない。
話し声から歌声まで、一貫してぼくたちに安心をくれる。ほっとした気持ちになる。
そして飾らないメロディーと言葉選びは、時代を選ばず受け入れられるんじゃないかな。

ぜひ彼の音楽を聴いて、本物のやさしさに触れてほしいなと思います。

心にそっと寄り添う歌

穏やかなこの時間がずっとずっと続きますように
目に見えない君の心もどうか一緒でありますように
ずっと一緒でありますように

もう9年前にもなる映像になるけど、今でも大好きな曲。

悲しい歌ではないし、心が苦しくなるような表現があるわけでもない。
ただ日常の中に存在する幸せな2人の関係が”ずっとそのまま”に、と優しく願っている穏やかな歌。
それなのにどうしようもなく涙がこぼれてしまう歌。

 

 

2020年の4月、新たなアルバムが発売されたんだけど、過去曲を弾き語りで再録したCDになっていて。
嬉しいことに「ずっとそのまま」も収録されました。

キクチさんのブログより—

昔の曲を弾き語りでもう1度歌って音源にしました。「Reminds」とは「思い出させる」という意味があります。
過去の曲を歌いながら、いろんな記憶が蘇りました。
上京後すぐに3.11があったこと。ひたすらアルバイトをしながら手探りで曲作りをしていたこと。実家から届く食料品に涙したこと。当時仲の良かった友人のこと。何度も夜行バスに乗って東京と大阪を行き来したこと。
そんなことを思い出しながら、弾き語りという形でCDにしました。

心が疲れてしまったときにふと聴きたくなるような素敵なアルバムになっている。
なんと自主製作のため、1つ1つキクチさん自身がCD-Rに手焼きして、ぼくたちの元に届けてくれる。
部屋で宅録された手作りのCDは人の温度感を感じることができて、好き。おすすめの1枚。

カバー動画での別名義「ばずぱんだ」

何故隠してしまうのですか 笑われるのが怖いのですか
誰にも会いたくないのですか それ本当ですか

2020年6月に投稿された動画で、現在CIVILIANというバンドで活躍されているコヤマヒデカズさん(ナノウ/ほえほえP)の楽曲カバーとなっています。
実は、キクチさんは「ハロ/ハワユ」のカバー動画を10年前にもニコニコ動画に投稿しています。
当時から弾き語りカバー動画を多数投稿していたんだけど、どれもアレンジから選曲から全てが最高で、色褪せない。

最近はカバー動画を出す際の名義は「ばずぱんだ」としている様子で、今でもカバー動画をたくさんあげてくれるのがとても嬉しい。
他にもヨルシカさんやYOASOBIさんなどの楽曲もカバーしているので、ぜひ聴いてみてください。

さよならじゃなくて、さよなら またね。

なんて人間味があって、優しくてあったかい曲なんだろう。

さよなら 君をわすれないよ なんて言えば荷物が増えるね
僕のためさ 君のためさ 大人になった僕の言葉
さよなら またね

これは曲の最後を締める歌詞なんだけど、
「さよならまたね」っていう言葉を選択しようとする決意だと思う。

大人になる前の僕(前半の歌詞で)は「さよならなんだ」と言葉にしないまま手を振るんですよ。
僕のため。そして君のために”荷物が増えるから”って。

なにが正解かは分からないけど、これが優しさなんだよね。きっと。

 

 

大切なことはすぐに見失ってしまうし、人に優しくできなかったりする毎日の中で、
キクチリョウタさんの音楽は素朴な日常だったり微細な心の動きを描いていて、楽曲を通して”視点”を与えてくれる。
そうすると自分でも知らなかった心の動きが見えてきたりする。周りの物事・人が暖かく、綺麗に思える。
きっとあなたの中に在るやさしさにも気づかせてくれる。

素敵な楽曲ばかりです。ぜひ聴いてみてください。